♫ 「すべては音楽から生まれる 脳とシューベルト」茂木健一郎

ここ数ヶ月、シューベルトの大曲に取り組んでいて
演奏の参考にと、いろいろな本を読んだ中の1冊です。

脳科学者の茂木健一郎さんが「音楽」「耳をすます」
について書いています。

はた！と膝を打ちたくなるような
正に私はそう感じている。と共感しまくる表現が
幾度も出てくる。面白い本です。

この方は音楽を聴くこと、
その時に心や体の感じることを的確にとらえて表現するわぁ。
と感心しました。（あぁ。脳の先生に向かって…）

音楽は聴くし、感じるし、心が動くし、
身体ごと浸ったり包まれたり、触感もあるし。
身じろぎもせずに耳を傾けるとは
一見静かな様ですが、心も身体も頭も
総動員の大騒ぎのイベントですよね(笑)

ライブの演奏は、大きな感動を得られます。
その演奏を聴く前と聴いた後の自分は同じではない。
いろいろな心の動き、感覚を体験します。

その時の自分の知識や体調、経験、
演奏、演奏者、聴衆、ホール、プログラム、
いろいろな条件が不思議に作用して奇跡の瞬間は起こるように思います。

魂をとらえられる演奏に出会うのは
本当にまれだけれど
それに出会うのは本当に喜びだし、快感だから
さらに体験したくて会場に足を運んじゃう。

「ラ・フォル・ジュルネ」を観てみようかな。と思いました。

♫ シルク・ドゥ・ソレイユ

シアター東京ZED

先月観に行きました。
素晴らしかった！です。
オープニングでいきなり、あまりの美しさに感動して
涙がどんどん出てきました。

パフォーマンスも音楽も衣装も、会場も素晴らしかったです。
異空間ができていました。

ストラップスという女性２人のダンスの、小柄な方の人の動きが
私の好みストライクでした。
かなり個性的な振り付けなんですが、完璧に
無駄な動きが1歩もなく
キュートにそしてしっとりと踊っていて、
きゃー素晴らしい！と、釘付けでした。

開演前にクラウンのパフォーマンス（お客さんいじり）
があったのですが
とても近くまで来てくれて、ドキドキしました。
残念ながら私ではなく、1つ後ろの席の人が構われてましたが
スポットライトが強烈にまぶしいのも、
ふくらんだ衣装を間近で観られたのも楽しかったです(^^)

♫ 鈴木慶江リサイタル

ミモザの日コンサート2009　紀尾井ホール

ご本人もステージでおっしゃっていましたが
ただ一生懸命歌えば良いんだ、と再認識した。とのこと。
それはとても素晴らしいな。と思います。

慶江さんの一番素敵なところは
華やかな美しさでも、柔らかい歌声でもなくて
その気高い志にあると私は感じています。

この歌が好き。
この曲はなんて素晴らしいんだろう。その魅力を紹介したい。
偉大な作曲家や声楽家たちへのリスペクト。
今の実力で精一杯歌うけど、もっともっと。

という、音楽の神様に跪いて懸命に努力している
その姿勢が美しいし、気品として声に現れていると思います。

彼女のステージを観るといつも、
その気高い志に心を打たれて、感動します。
芸術ってこうだよね。ああ、いいものを観た。
私もがんばろう♡と清々しい気持ちになります。

さて今回、久々に彼女のステージを観ましたら、
あらー、いつの間にこんなにプロの人っぽくなってしまったのかしら☆
声に安定感。強さ。女性らしさも増して、さらに実力がついている。
素晴らしいわ〜。見習わなくっちゃ。と思いました。

綺麗ななお花、華やかな衣装、
ゲストの方たちの演奏も素敵で、楽しいコンサートでした。

♫ 方向音痴？

ここ2回渋谷で迷う私。行き先は別々。
分かってるつもりで歩いていると、
見慣れた景色にならない。
若者に道を尋ねると、2回とも1本違う道…ぁぅ。
東京の若い人は親切に道を教えてくれました。
ありがとう。助かりました(^^)

待ち合わせの人とも会えて、カフェで少し休憩。
飲みたかったチョコラータを。
予想よりも甘い。
でも、甘くて暖かい飲み物で元気でました。

♫ 20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代

Bunkamura ザ・ミュージアムの展覧会を観ました。
ドイツ　ノルトライン＝ヴェストファーレン州立美術館のコレクション

コンサートに行くと配られる、いろいろなチラシを見ていたら
「クレーの充実したコレクション」という展覧会の記事を読みました。

絵は良く分からないのですが
クレーの絵は大好きなのでぜひ観たい。観に行こう。
と、ちょうどそちらへ出かける用事のある
前日に、決めました(笑)

会場は閑散すぎず混雑しすぎず、腰掛けて絵を観られたり
熱心に絵を観る人も多く、気持ちよく絵を鑑賞できました。

クレーの実物の絵は印刷をみて想像していたよりも
トーンが暗く、小さな作品も多かったです。
また、逆にもっと淡い感じの作品もあって面白く思いました。
個々の作品からは印刷のパンフレットでは感じられない
雰囲気や印象を受け、動く気持ちを味わいました。
ミロの大きな絵も印象的でキュートに思いました。

ムービーからは小さくピアノの音が聴こえて、
静かで落ち着いた環境で作品を観る、という楽しいリラックスした時間
を持てて嬉しかったです。
素敵な展覧会でした。
ただ、もう少し余裕を持って出かけるべきでした。
時間をかけて解説を読んだり、ムービーも観たかったです。